ヤバすぎて発売禁止されたホラーゲーム『VILE: Exhumed』実際にプレイしてみた様子…

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 世の中には、様々な理由で発売が禁止されるゲームが少なからず存在しています。今回紹介するゲーム『VILE: Exhumed』もまたそのなかの一つ。

 本作は、インディーゲームパブリッシャーDreadXPに在籍するゲームクリエイター・Cara Cadaver氏が開発するホラーゲームです。
 もともと、7月22日にSteamにてリリースされる予定の本作でしたが、審査の末に「実在の人物を描写した性的コンテンツ」と認定されてしまい、ストアページから削除されることになりました。

 そうした対応に異議を立てて、Cara氏はDreadXPの公式サイトにて、怒りの抗議文と共にVILE: Exhumedの無料配布を行いました。すさまじい話です。

『VILE: Exhumed』ってどんなゲーム?

※以下の画像は全て、ゲーム内のスクリーンショットから引用 
 言ってしまえば、発売が規制されてしまうほどの過激な内容であったわけですが、いったいどんなゲームなのでしょうか?

 『VILE:Exhumed』は、古いPCのデスクトップ上で展開される短編ホラーゲームです。

 プレイヤーは、PCのなかに残されている画像や動画、文書やメールといった記録を見ていきながら、失踪したアダルト映画女優「Candy Corpse」の事件の真相を探っていくことになります。どうやら、このPCの前所有者が彼女と関係していそうですが……。

 残された記録のなかには、暴行を受けた女性の実写画像や、血の描写なども含まれています。もちろん、そうした画像は一部修正されており、公式もまた「それらは暗示的なものである」と説明しているようですが。

 とはいえ、なかには目を背けたくなるほど凄惨な画像や映像が存在しているのは事実。おそらくは、そうした内容がSteamのレギュレーションに通らなかったのだと思われます。

 それでは、実際にプレイしてみた様子の一部を、次からは紹介していきます。
(注意・性的暴行や血の描写などが含まれるため、そういったものが苦手な方はご注意ください)

筆者が実際にプレイしてみた様子

 というわけで、公式サイトから無料でダウンロードしてきました。早速起動してみると、いきなりログイン画面が現れてパスワードを要求されることに。

何も分からないので、とりあえず「1234」と入力してみる。
すると、いかにも古めかしいデスクトップが表示される。
アダルト映画女優「Candy Corpse」のファンコミュニティを覗いてみる
「Candy Corpse」のファンが交流するサイト。彼女が謎の失踪を遂げてから、更新が停止している。
どうやら、「SHOOTTHEDOG」というのがこのPCの前所有者の名前であるようだ。彼はCandy氏の大ファンであったらしい。
ファンのコメントを見ていると、Candy氏のとある動画が投稿されたことにより、炎上している様子。
Candy氏の炎上の原因となったビデオを疑うSHOOTTHEDOG氏
Candy氏が他人に不適切な行動をとっている様子のビデオがコミュニティに投稿され、ファンのなかで波紋が広がっている。しかし、SHOOTTHEDOG氏はビデオ内の女性をCandy氏ではないと主張している様子。

実際にビデオを見て、映像に映っているのはCandy氏ではないと確信した様子のSHOOTTHEDOG氏。誰かがCandy氏をなりすましているとして、Candy氏の本名を探る活動を始めることに。
探索中、いきなり奇妙なポップアップが現れる
コメントをじっと見ていたとき、突然に音が鳴っていかがわしい広告が出現する。
かと思えば、今度は血塗れの女性の顔が画面いっぱいに出現。「KILL HER」を押すとデスクトップに戻されることに。
SHOOTTHEDOG氏が女性とメッセージを交わした記録を発見
SHOOTTHEDOG氏がMOLLYという女性に拒絶されるメッセージ。しかし、彼は彼女に復縁を求めるメッセージを送っている。
パスワードでロックされたファイルを開いてみると…
HUNTING_PHOTOS(狩りの写真)が数枚保存されている。どれも鹿の写真だ。しかし、恐ろしいことに…
一枚だけ、どう見ても鹿ではない写真が入っている。このPCの前所有者であるShawn氏がなにやらキナ臭くなってきた。
「ELENOR」という女性の日課を事細かに記したノートを発見
「VILE.MOV」というファイルのなかには、ELENORという名の女性の容姿・日々の行動を詳細に記したメモが存在していた。他にも、家に侵入しようとする映像や、何者かの女性(おそらくELENOR=Candy氏の本名?)を拘束するビデオが入っていた。
とんでもないぐらい不穏なことが書かれているメール文書。
上のメール文書の翻訳文を載せます。犯人の異常性が分かるかもしれません。
(Google翻訳を利用しているので、一部不正確な部分もあるかもしれません)

 
 もう君の動画を見終えることができない。君が立てる音はすべて覚えてしまった。

 本当の名前を教えて、キャンディ・コープス。それだけが私の知らないこと。他のことは全部知っている。全部、全部。君がどう血を流すか、どう呼吸するか、どう叫ぶか、どう泣くか、そしてそしてどんな怖い映画が好きか。全部、全部、全部。
 
 今すぐ私を受け入れなければならない。時が来た。私は君のすぐそばにいる。私の手のもとに溜まる血の匂いがして、そのかわいい首に傷をつける。たとえそうしなくとも、君の目がキラキラと輝き、涙が眼窩から飛び出すことを想像できる。君の首をベルトで締め付ける間、その口から甘い唾が流れ出る。一緒にいたい。いつも君が僕の一部でいてほしい。 私が息をするたび、まばたきするたび、眠るたび、セックスするたび、泣くたび、叫ぶたび、血を流すたび、それらすべてを君がやっているということを知る。お前はクソ女だ、顔を腐った生肉のようにしてやる、このクソ売女め。

 2作目の映画がもうすぐプレミア上映される。1作目よりもさらに大きく、さらに大きく。彼女は君にそっくりだ。初期のレビューは届いているし、私のキャスティングは崇高だったが、君のアソコがゴミのような感触ではないことを知っている。腐れ腐れ腐れ。あれはこのようなものだ。でも君は違う、新鮮だ。余分な穴を切る必要すらないだろう。

 君のコピー、贋作、詐欺師はみんなウジ虫の餌食になり、お前は再びショーのスター、ショーのスター、ショーのスターになれる。私は君のためなら何でもするし、この次のテープは最高傑作になるだろう。それは私たちの最高傑作になるだろう。私はあなたを愛している。あなたも私を愛してくれるまで、私は君を利用してやる。

謎の女性「MOLLY.EXE」という名前のついたロック付のファイルを開いてみると…
いくつかの写真や動画のデータがなかに保存されている。
その内容は、先ほどSHOOTTHEDOG氏がメッセージをやり取りしていたMOLLY氏に酷似する一人の女性の凄惨な姿が記録されていた。
一見は可愛らしい見た目のサイトだが…?
一見すると、可愛らしい香水の販売ページ。
左下のハートをクリックすると、パスワード入力画面が表示される。どうやら、何かが隠されているらしい。
パスワードを入力すると、少女の虐待を写したビデオを取引するオークションページに移動する。
突然、一通のメールが届いてくる
ビデオショップから、Candy氏の作品のテープが入荷したことを知らせるメールがくる。
「You are vile(お前は悪辣だ)」という声とともに、画面が暗転する。
スタッフロールが流れる。ここでエンディング。

プレイしてみた感想

 謎解きやパスワードを見つけ、隠されたファイルを通して失踪したアダルト映画女優Candy Corpseの事件の真相を探っていくゲーム「VILE: Exhumed」でした。

 ホラーゲームでありながら、ジャンプスケア(いきなり驚かせてくる演出)は殆ど出てきませんでした。それにもかかわらず、プレイ中ずっと不気味な雰囲気が感じられて、じわじわと忍び寄るような恐怖が特徴的なゲームでした。

 全編英語オンリーで、また暗示的な演出が多かったこともあり、まだまだCandy氏の失踪について分からない点もあります。もしも本格的な解説が聞きたいという声があれば、また別に記事を上げたいと思います。

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