遅ればせながら、つい先日FGOの夏イベを完走しました。いやぁ~本当に面白かったですね。
ここ数年は、Fateの原作者である那須きのこ先生がシナリオを監修していることが続いていたため、先生らしいコミカルでありつつも重厚感のあるストーリーでたいへん楽しませていただきました。
特に、去年のアーキタイプ・インセプションなどはメインストーリーに大きく関係するお話でもあったため、非常に盛り上がったのはまだ記憶に新しいところです。
そうしたなか、10周年の節目を迎える今年の夏イベに対する期待やハードルはとんでもないものだったはずです。いろいろ意見や感想はあるかもしれませんが、個人的には那須きのこ先生シナリオにも負けず劣らずの面白さだったかと思います。
ということで、今回はFate/Grand Orderの2025年夏イベント『カルデア・U-サマーアイランド ~大統領は夏の夢を見るか?~』の感想を色々と語っていきたいと思います。
普段投稿しているような記事とは違って、今回は筆者のオタク的情熱を個人的に熱弁するだけですが、それでもご覧になっていただけると幸いです。
※画像は全てゲーム内のスクリーンショットから引用しています。
目次
1. クリームヒルトvsパッションリップ ~悪役令嬢モノ対決~
本イベントの舞台であるU-サマーアイランドは、六つのエリアに分けられており、第1エリアを除いたそれぞれがとあるテーマに沿ったアトラクションを提供することになっています。
ということで、第2エリアのテーマはズバリ『悪役令嬢モノ』です。

悪役令嬢モノについての説明はここでは割愛しますが、なにやら主役を巡ってクリームヒルトさんとパッションリップの二人が争っている様子。


プレイヤーは、最終的にどちらを悪役令嬢(主役)にするか選ぶことになります。ここが本当に悩みどころでした。
クリームヒルトさんを選べば、ジークフリートとのイチャラブを見ることができるでしょう。しかし、去年のアーキタイプ・インセプションでのリップの活躍も記憶に新しいところ。というか、リップが主役になった場合、王子様は藤丸くんになるわけです。最高かよ。
1.1.クリームヒルトさんを選んだ場合
ちなみに、筆者はクリームヒルトさんを選びました。ここって結構プレイヤーによって選択が分かれそうですよね。どちらも捨てがたい!






なんやかんやありつつも、最終的には二人のイチャイチャが見れて最高に幸せでした。やっぱり二人ともお似合いで素晴らしいですね。
1.2.ちなみに、リップを選んだ場合は…






1.3.突然わけわかんないこと言い始める呼延灼






2. 狂気の因習村(色々な意味で)
第3エリアのテーマは「因習村」です。一般的には、古いしきたりや言い伝えが残っている村で繰り広げられるホラージャンルのことを指して言いますが、このエリアではイリヤとクロエと美遊のプリヤ三人組が互いの因習村らしさで争っている様子。


なにより印象的だったのが、今回のわらべ歌。ぐだぐだ新邪馬台国のイベントを思い出すホラー演出にとってもワクワクしました。(というか、いつビックリ要素が来るのかとビビっていました)
2.1.超意味深な赤文字選択肢

圧倒的劣勢なイリクロコンビに協力し、美遊の儀式をぶっ壊すことに。その流れで御神体を探すことになったのですが、そのとき突然あらわれた赤文字の選択肢。
正直、このとき赤文字の選択肢選ばなかった人いますか?こんなの誰でも気になって選ぶに決まっていますよね。そりゃあ筆者は赤文字の選択肢を選びましたよ。
ちなみに、下の「宿泊施設があるエリアを探す」という選択肢では、探索中に出会ったアンデルセンが御神体を見つけ出してくれます。


2.2.クレイジーサイコレズ覚醒

封印から解放された悪霊「加齢怒(かれいど)」の仕業により、ヤバイことを言い始めるようになったミユちゃん。あらゆるものにイリヤを見出すという独自の宗教を確立し始める。
もとから過激なイリヤ第一主義者でしたが、今回はそれに輪をかけて狂気が増していますね。これには別世界の美遊兄も苦笑いしていることでしょう。
…お兄ちゃん、見てるか?アンタの妹はカルデアでとんでもないサイコレズキャラになっているぞ。




3. 修羅場のブライダルエリア
第4エリアのテーマは「婚活」。
どんな理想の相手でも必ず結婚できるという噂の総合婚礼コンサルタント会社「tecciztli(テクシス)」がエリアを支配していました。
〇ちなみに…
「テクシス」の名前はおそらく、アステカ神話の月の神「テクシステカトル」から取っていると思われます。如何にも怪しげな南米風な社名…社長はいったい、なにトリポカなんだ…?


3.1. 黒幕は案の定…
本社に突入すると、理想の結婚相手を求めるサーヴァントの数々と遭遇します。


そして、ついにテクシス社の秘書と社長が登場。いやまあ、皆さんお察しの通りというかなんというか、いつもの2神ですが。


3.2. 結婚することになった主人公と、阿鼻叫喚の女子たち
突如として、会社の業務を停止することを発表したテスカトリポカ。当然、それに対して怒り狂ったサーヴァントたちによる暴動が起きるわけですが、そんな混乱をさらに深めるように、テスカトリポカは驚愕の言葉を放ちます。

「ついに結婚かぁ…」と感慨深い嘆息が漏れましたね。ちなみに、筆者はぐだ男ならメルト、ぐだ子なら金時と結婚したいですね。メルトは運命のサーヴァントすぎるし、金時はああ見えてピュアなところがスゲェ良い彼氏になる気がするのですよ。(言うまでもないことですが、マシュは殿堂入りです)
そして、藤丸くんの結婚発表に驚きを隠せない女子サーヴァント連中。この情報がカルデア中に知れ渡ってしまえば、主人公を巡ってかつてない規模の聖杯戦争が引き起こされることでしょう。



3.3. らっきょファン歓喜!と思えば唐突なNTR展開⁉
テクシス社での暴動から助けてくれた玉兎というサーヴァント。(どう見ても両儀式さんですが)
なにやら彼女は、テクシス社による結婚式を阻止したいと考えている様子。その結婚式というのが…

Oh、これは……w(絶句)
はい、これは悲惨なことになるのが確定しました。まさに痛覚残留リターンズ、歪曲vs直死という地獄の大怪獣バトルが再び勃発するのがこのとき決定しました。



3.4. 恐怖!コクトーの正体がまさか…
そして、とうとうやってきたふじのんとコクトーの結婚式当日。それらをぶっ壊すために殴り込みをかけた主人公たちでした。


魔法使いの夜コラボイベントの前例がありましたし、正直「またコクトーくん見れるか?」と期待する気持ちもありました。なにやらそれっぽいシルエットもありましたしね。
ですが…





そうして、黒ひげは無惨な肉塊に成り果てましたとさ。めでたしめでたし。
…とはなりません。まだ黒幕が残っています。




両儀式と浅上藤乃というかつての敵二人が協力して戦う胸アツ展開。なんだかもう何にでも勝てる頼もしさがありますね。
かくして、神殿頂点の『婚姻遍歴』は破壊され、テクシス社の洗脳もまた全て元通りになりましたとさ。めでたしめでたし。
4. いにしえのギャルゲーエリア
突然、知らない部屋で目を覚ます主人公。そこには、妙な様子のティアマトがいました。主人公と同じような年代で、田舎の喫茶店を切り盛りしている学生風。(シナリオ中の言及によれば、1980年代のシティポップ・レトロ・ロマンスらしいですが…)
どうやら、浜辺で倒れていたのを助けてくれたよう。また、なぜか主人公も記憶を失っているために、この奇妙な状況にあまり違和感をおぼえていない様子です。




と、いうように。制服姿のティアマトと一緒に、ギャルゲー定番のイベントを次々とこなしていく主人公。
まさに、ひと夏のボーイミーツガール。田舎の離島ということもあって、筆者は「Summer Pockets」を思い出しましたね。ちょうど今アニメも放送していましたし。
しかし、どうしてティアマトはこんなことをするのでしょうか。
4.1. 赤文字の選択肢再び

また来ました、恐怖の赤文字選択肢。ここもほとんどの人が赤文字のほうを選んだのではないかと思います。筆者も赤いほうを選びました。


バビロニアをクリアしたマスターであれば理解できるでしょう。ティアマトはかつて、愛する子たちに「これ以上は不要である」という理由で切り捨てられた過去があります。
彼女にとって、我が子(人類)との離別は何よりも耐えがたい苦しみに違いありません。ゆえにこそ、永遠に共にいることのできるこのエリアをつくったのかもしれませんね。


このシーンを読んでいる最中、バビロニアの記憶が思い出されて、不覚にも少しだけウルっと来てしまいました。まさか、夏イベで泣かされるとは…


4.2. もう一つの選択肢を選んだ場合
(ティアマトを庇って戦う)の選択肢を選ぶと、襲ってくるプレジデント・シップに迎撃する主人公に、今まで登場してきたキャラが加勢してくれる胸アツ展開を見ることができます。






5. 最終決戦・寂しがり屋な彼女のために


ミカを取り込んだ影響で、U-オルガマリーは今までの消極的な態度を変化させていた。ジュネスとの対話を経て、彼女は真の夏というものを理解したのだ。
そう、もはや彼女はただの地球国家元首ではない。地球大統領U-オルガマリー改め、『清夏遺分體ファビュラスサマーマリー』である!(?)
何はともあれ、このままでは全世界が陽気な夏に変わってしまい、特異点を越えて人理は面白おかしく崩壊してしまう。それを阻止するべく、彼女のいるU-セントラルタワーへと向かう主人公たちであった。
5.1. 「夏とは何か?」という問い


U-オルガマリーは、地球人類の記録とカルデアの夏の思い出から、完璧な夏をこの特異点に生み出したと豪語する。けれど、それはあくまで再現したにすぎないのだ。
ジュネスは言う。「『完璧な夏』を作ったはずなのに、それを見るあなたの目は、とてもつまらなそう」
それはそうだ。彼女はただ夏を再現しただけで、そのなかに彼女自身が存在していないのだから。この特異点だけでも、数多くの愉快な経験をしてきた主人公だけれども、その思い出のなかにU-オルガマリーはいないのだ。
…ミカを取り込んでから、U-オルガマリーが変わったのはそういうことなのかもしれません。
主人公たちと、ひと夏の愉快な大騒ぎを経験してきた彼女の記憶にふれたことによって、自分で夏を味わうことの楽しさを、少しだけ理解したのかもしれません。
であれば、本当の夏とは何か。そう問いかけるU-オルガマリーに、主人公は優しく答えます。


「夏は知るより味わうもの」
「だから、まずは一緒に遊んでみよう」
やはり、型月作品の主人公といったところ。ここぞというタイミングで、欲しい言葉をかけてくれるものです。

5.2. 一緒に夏を楽しむU-オルガマリー
かくして、主人公と一緒に夏を楽しんでみることにしたU-オルガマリー。もちろん、ジュネスやマシュも一緒です。
浜辺で遊んだり、友達の家で集まって勉強をしたり、文句を言いながらもなんだかんだ楽しんでいた様子。




U-オルガマリーの依り代となっている少女「オルガマリー・アニムスフィア」は、ヒステリックでプライドの高い発言が目立つものの、根は寂しがり屋だといいます。
10周年という節目に、とうとうカルデアにやってきた我らがカルデア所長ですが、彼女のいない間にもカルデアでは様々な夏の思い出がありました。…こんな特異点をつくったのも、もしかすればそんな記憶が羨ましかったのかもしれませんね。
5.3. 呼延灼ランド開園


主人公とマシュ、ジュネスとU-オルガマリーの4人が仲良く遊んでいるときも、大人しく待ってくれていた呼延灼(正直、軽く存在を忘れていた)でしたが、ついに我慢ならなくなって暴走し始めます。
U-オルガマリーの力が込められた大統領パワーボールを利用して、特異点の支配権を奪った呼延灼は、主人公と二人きりでイチャつくためになんと特異点を作り直します。



6. まとめ・やり尽くしてからの感想
というわけで、Fate/Grand Orederの2025年夏イベント『カルデア・U-サマーアイランド』の感想を語ってきました。
10周年というだけあって、これまで実装されてきた水着サーヴァントたちもたくさん登場していましたね。そんな彼らが、いつも通り大騒ぎしている姿を見れて本当に面白かったです。また、気合の入った演出も多かった印象があります。
そんなかんじで、大変楽しませてもらった本イベントですが、唯一気に入らなかったところがあります。それは…
ストーリーが、短すぎる。
毎年あった幕間のサブストーリーみたいな話もなかったですし、なんだか物足りない気分で仕方ありません。「もっとこのストーリーを長く味わいたい!」というのが唯一の不満ポイントでしたね。
とはいえ、9月上旬からもまた新イベントが始まります。FGOもまだまだ続きますし、終章を迎えた後の来年の夏イベントにさらなる期待を寄せるとしましょう。
そんなところで、今回は筆を置かせていただきたいと思います。私の拙い感想にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
また次の記事で再び会えることを祈っております。それでは!
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