みなさん、猫は好きですか?
ふわふわの毛並みと耳、甘い鳴き声、愛らしい仕草など、その可愛さに魅了されている人もたくさんいらっしゃることでしょう。かく言う私も、そんな猫の魅力にとりつかれている人間の一人です。
そんな猫好きの筆者が、今回は猫の魅力が詰まったゲームを5作品紹介していきます。どの作品も、猫好きにはたまらないものばかりですよ!
目次
Stray ~荒廃した地下世界に迷い込んだ猫の冒険~
まず一つ目に紹介するのは、フランスのゲームメーカーBlueTwelve Studioが製作したゲーム「Stray」です。
本作は人類が滅亡した後の世界が舞台。ひょんなことから、荒廃した地下都市に迷い込んでしまった猫が、地上に帰ることを目指して冒険する物語となっています。


本作の魅力の一つは、圧倒的なデティールの高さで再現された猫の仕草です。開発スタジオのBlueTwelve Studioはスタッフよりも猫の数のほうが多いと言われており、実際の猫の動きを参考にしているために、ゲーム内でもリアルな猫の挙動を再現できるのです。

しかし、残念ながら猫の可愛さだけで終わるゲームではありません。この世界には、可愛い猫たちを脅かす危険な存在もいるのです。

「ZURK」と呼ばれるそれはバクテリアの一種。一見すると小さくて可愛らしい鳴き声をしていますが、その生態は凶暴そのもの。生き物も無機物も全て喰い尽くす危険なクリーチャーなのです。
そんな凶悪生物に追われながら、光の差す地上を目指すわけですが、そんな苦難の猫ちゃんを助ける優しいキャラクターたちも存在しています。


人間が絶滅してしまった世界には、人の代わりにロボットたちが生活して暮らしています。また、道中で出会った「B-12」という小型のドローンAIを相棒として、猫は地上を目指して冒険をしていくことになるのです。
危険が蔓延る過酷な世界だからこそ、そうしたキャラクターたちの優しさがより暖かく感じるのかもしれません。そんな人ならぬロボットたちとの出会いと別れもまた、本作の魅力の一つといえるでしょう。



Copycat(偽猫物語)~孤独な保護猫が居場所を見つける物語~
Copycat(邦題:偽猫物語)は、孤独な一匹の猫が、自分だけの居場所を見つけるまでの物語を描いたアドベンチャーゲームです。
先ほど紹介したStrayとは違い、本作の舞台は現代のオーストラリアの住宅街。施設に保護されていた野良猫「ドーン」は、小さい頃から多くの家を転々としていたために、人間に対して強い警戒心を持っていました。
そんなことが続いていたある日、ドーンは「オリーブ」というおばあさんに引き取られることに。人間を警戒して彼女の手に噛み付いたりするドーンですが、心優しいおばあさんへ徐々に心を開いていきます。
しかし、ある日ドーンにそっくりな見た目をした別の猫が現れ、自分の居場所を奪われてしまいます。家を追い出されたドーンは、ようやく見つけた自分だけの場所を取り戻すために、街をさまようことになっていきます。


本作のストーリーは、「本当の居場所とは何か」という問いにスポットが当てられています。誰にも心を開かず孤独であった元野良猫のドーンが、自分だけの居場所を見つけるために街を冒険していく。そのなかで、プレイしているあなたも問いに対する答えを見つけていくことになるのです。
短時間でクリアできるゲームでありながら、プレイ後の優しい読了感がとても心地よいストーリーとなっています。猫好きだけでない、全ての人におすすめしたいゲームですね。



暴れん坊ニャンコ ~猫たちによる室内での大乱闘!~
飼い主の見ていない隙に、部屋のなかをめちゃくちゃにしてしまう…猫を飼ったことのある方ならば、そんな経験もあるかもしれません。困ったことですが、可愛くニャンと鳴かれてしまうだけで、全て許してあげたくなる愛嬌が猫にはあると思います。
暴れん坊ニャンコ(原題:Fisti-Fluffs)は、そんないたずらっ子な猫ちゃんたちが主役のゲーム。様々な物が置かれている部屋をステージとして、最大4人の人数で互いに暴れまわる乱闘型のアクションゲームです。いうなれば、猫verのスマブラですね。


また、猫の見た目や服装を自分好みにカスタマイズすることも可能です。自分だけのお気に入りの恰好の猫ちゃんをつくって、その可愛さを他プレイヤーに自慢しましょう。「自分の猫が一番可愛いのだ」と!


このゲーム、乱闘アクションということもあって、友達と集まってやるととっても面白いです。
筆者はアクションゲーム苦手なので、スマブラでは友達にいつもボコボコにされるのですが、このゲームではとにかくめちゃくちゃになるので、技量関係なく楽しむことができました。
また、乱闘するモード以外にも、プレイヤー同士で協力して襲い来るネズミからキャットフードを防衛するモードもあるので、飽きることなく楽しむことができます。


のらねこものがたり ~猫好きなら絶対に泣くストーリー~
のらねこものがたりは、子猫が街のなかで生き抜いていくサバイバルアドベンチャーゲームです。2019年に発売された本作ですが、その人気から2023年に続編として「のらねこものがたり2」が発売されました。
主人公は、母親を失くして一人きりになってしまった一匹の子猫。プレイヤーはそんな小さな子猫の視点となり、エンディングまでの13日間を生き抜いていくことになります。


子猫には体力や食料ゲージが設定されており、生き抜いていくためには自分で食べ物を探していかなければなりません。この食料ゲージが結構早い速度で減っていくので、意外と難しいゲームとなっています。


街のなかを探索していくなかで、他の犬や猫たち、またその街に住んでいる人間たちとも交流していくことになります。とはいえ猫なので、最初は人間の言葉の意味が分からないのですが、少しずつ好感度を上げるにつれて話していることが分かるようになっていきます。
交流できるNPCには、子猫に餌を与えてくれる優しい人もいますが、なかには敵意を向けてくる危険な人もいます。近づくときは、充分警戒しなければいけません。
本作は、NPCとの好感度によって13日後のエンディングが変わっていきます。
なかには涙を誘うような暖かい結末もありますが、本当に胸が苦しくなるような悲しい結末も存在しています。どんなNPCと絆を結んでいくのか、それはプレイヤーの選択にかかっているのです。
(特に、眼鏡の女の子のエンドは本当に心にきました。色んな意味で)


ネコぱら ~猫耳少女たちとのドタバタラブコメディ~
最後に紹介するのは、猫は猫でもネコ耳の女の子が登場するゲーム。猫耳と美少女は、二つ組み合わせるために生まれてきたとしか思えない、奇跡のコンビネーションです。
ネコぱらは、大好きなご主人様のために頑張る可愛らしい猫耳少女たちの日常を描いたハートフルコメディなノベルゲームです。初代であるVol.1からVol.4までシリーズが続いており、2024年には全世界で累計650万本の売り上げを突破するほどの大人気を誇っています。


主人公は、伝統ある老舗和菓子屋の息子である水無月嘉祥(みなづき かしょう)。ですが、彼は実家を出て自身のケーキ屋『ラ・ソレイユ』を立ち上げることを決めます。
実家から送った引っ越し荷物を整理していた彼ですが、そのときなにやら怪しげなダンボールを発見します。開けてみると、なんと中には実家で過ごしていた人型ネコのショコラとバニラが隠れていました。
どうやら、一人で行ってしまった嘉祥を追ってここまで来てしまった様子。最初は実家に帰るよう二匹に言いつける彼でしたが、ご主人様と一緒にいたいと懇願する二匹。そんな彼女たちに折れた嘉祥は、最終的にショコラとバニラの二匹と一緒にケーキ屋をオープンすることになります。
見ていただければ分かると思うのですが、本作、普通のノベルゲームよりも立ち絵のキャラが良く動きます。感情豊かな表情や、ひょこひょこと揺れる猫耳などが可愛らしくてたまりません。
大好きなご主人様の役に立ちたいと奮闘する彼女たちと主人公が繰り広げていくドタバタの日常。見ているだけで幸せになるような可愛さで溢れているこのゲームで、あなたも癒されてみませんか?


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